終端器(ターミネータ、ダミーロード)とは
終端器はシステムの空きボートに接続して、反射を防ぐ目的で使用されます。
例えば同軸4分配器の3つの出力だけ使用するような場合、1出力が開放端になるとその端子の部分で全反射となり、他の信号出力に影響を与え、VSWRも悪化します。このため、必ず空きポートは終端器で終端しなければなりません。
終端器は通常50Ωタイプと75Ωタイプが用意されており、特性インピーダンスと等しい値で終端します。この
場合注意しなければならばいのが、終端器に加わる電力です。
終端したポートから出力される全電力が終端器に印加されるのですから、許容電力(定格電力)以下で使用しないと発熱や抵抗体の焼損など故障の原因となります。
終端器はコネクタの種類により、N形、BNC形、TNC形、SMA形、F形などがあります。
抵抗整合器とは
抵抗整合器は、信号源インピーダンスと異なる負荷に接続し、インピーダンスマッチングを取る目的で使用します。代表的なものに、50Ω系の低インピーダンス回路をオシロスコープで波形観測する場合に使用する、通過形の50Ω終端器があります。
《高周波用語集》
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